第9話 スマパチ時代に、P機の役割を再設計する
スマパチの設置比率が急速に高まっています。
2025年平均では、20円スマスロの設置シェア49.92%に対して、4円スマパチは29.94%。それが直近では55.46%対51.12%まで差が縮まっています。
さらに4円スマパチは、設置シェア51.12%に対してOUTシェア60.19%、台粗シェア66.12%。設置比率以上に稼働し、粗利を担うカテゴリーになっています。
私は2027年には、スマート遊技機の設置比率で、先行していたスマスロをスマパチが上回っていく可能性があると見ています。
だからこそ、これから重要になるのが、
残るP機に、どんな役割を持たせるのか。
ということです。
スマパチとP機に、同じ役割を求める必要はありません。
スマパチは、高単価で遊技するお客様を担う。
一方でP機には、スマパチにはない役割を持たせる。
私はその一つが、
低単価で長く遊べるカテゴリーを育てること
だと考えています。
その具体的な選択肢の一つが、羽根モノです。
「まだ帰りたくない」に応える
ホールの中には、
「今日はもう大きくお金を使いたくない」
けれど、
「まだ帰りたくない」
「もう少しパチンコを楽しみたい」
というお客様がいます。
こうしたお客様が求めているのは、勝ち負けだけではありません。
もう少し遊びたい。
いつもの店でもう少し時間を過ごしたい。
ある意味で、居場所を求めているのだと思います。
羽根モノは、その受け皿になれるカテゴリーです。
実際、2026年8月の時間帯別稼働では、「おだてブタ2」は20時26.48%、「ニュートキオ」は22.69%で、どちらも20時の稼働率が1日平均を上回っています。
夜になっても、お客様との接点を切らない。
ここに羽根モノの大きな価値があります。
羽根モノを食わず嫌いしていないか
羽根モノに積極的ではないホールも少なくありません。
- 手間がかかる。
- 運用する技術が難しい。
- タイパが悪い。
- その割に、大きな粗利が取れるわけではない。
そんな理由で敬遠されることがあります。
確かに、1日あたりの粗利だけを見れば、高単価機には及びません。
ただ私は、そこで評価を終えてしまうのは、もったいないと思っています。
羽根モノは、手間をかける価値があるカテゴリーだからです。
Pニュートキオは、2026年8月時点で稼働貢献272週、累積粗利約213万円。おだてブタ2も、稼働貢献139週、累積粗利約147万円という実績があります。
短期間で大きな粗利を取る機械とは、そもそも役割が違います。
何年にもわたって設置され、何年にもわたってお客様が遊び続けている。
長く遊技されていること自体が、一つの価値です。
羽根モノは数字だけでは測れない価値を持っている
そして、羽根モノを打つお客様は、羽根モノだけを打っているわけではありません。
スマパチを楽しむ日もある。
新台を打つ日もある。
その日の懐事情や気分によって、遊ぶ機械は変わります。
だから羽根モノを、単体の稼働や粗利だけで評価するべきではないと思っています。
「まだ帰りたくない」というお客様を受け止める。
店内に滞在してもらう。
他機種への回遊につなげる。
そして、
「この店なら遊べそうだ」
「この店なら長く付き合えそうだ」
という店への信用につなげていく。
羽根モノは、数字だけでは測れない価値を持っています。
P機を「残す」のではなく、役割を持たせる
スマパチが増えれば、P機の設置比率はさらに下がっていくかもしれません。
だからこそ、
P機を何台残すのかではなく、残すP機に何を担わせるのか。
を考える必要があります。
スマパチは、高単価で遊技するお客様を担う。
P機は、低単価で長く遊びたいお客様を受け止める。
「まだ帰りたくない」という気持ちに応える。
来店する理由を増やし、店への信用につなげる。
その役割を担えるカテゴリーとして、羽根モノを育てていく。
私は、それもこれからのP機戦略の一つだと考えています。
スマパチ時代だからこそ、P機の役割を再設計する。
これからの機種構成は、そこから考える必要があるのではないでしょうか。



